素敵な買取!大阪・古書象々の古本買取案内記

古本出張買取でおなじみ、古書象々の大阪本店・買取案内ブログです。古本・版画・建築書の出張買取、古美術・骨董品に関するご相談を承っております。大阪〜全国への出張買取、持ち込み買取、宅配買取まで。蔵書、遺品整理、倉庫の片付けなど古本をご処分の際は古書象々へご相談ください。

2019年にさようなら。アイヌ文化に関する書籍が入荷いたしました。

さようなら 2019年、今年も一年ありがとう。

こんにちは。

今年も残りわずかとなりました。

2019年12月28日、古書象々店舗周辺の大阪・北浜〜本町界隈はしーーんと静まりかえっております。

昨日で仕事納めというところが多かったようで、静かですねー、、うーん。

こんな静かな日は、本を拭き拭き値札付け、ブログやホームページの更新などの作業もサクサク進みます。笑

さて、当店の年末年始のお休みですが、年内は明日12/29(日曜日)まで店舗営業!

12/30〜1/8までお休みを頂きます。

尚、HP通販・Amazon・買取業務は年中無休でおこなっておりますので、ご遠慮なく本のご注文と古本買取依頼、ご連絡下さいませ。

お問い合わせは、0120-313-002まで。

 

アイヌ文化に関する書籍多数入荷!

休みに入ってしまうのに新入荷のご紹介というのもなんなんですが、アイヌに関する書籍多数入荷いたしました!!

気になった方は、休み明けにでもぜひご来店頂ければ幸いです。

新年は、1月9日(木)より店舗営業です。

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こちらのアイヌ関連書籍は、ホームページにて通販もおこなっております。

ぜひご覧ください!

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「アイヌの文様」

編集:四辻一朗, 写真:水谷積男

昭和56年 初版

笠倉出版社発行

 

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「アイヌ民家の復原 チセ・ア・カラ われら家をつくる」

著者:萱野茂, 写真:須藤功

1976年 初版

未来社発行

 

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「アイヌ絵を聴く ー変容の民族音楽誌ー」アイヌ音楽CD付き

谷本一之著

2000年 初版

北海道大学図書刊行会発行

 

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「萱野茂のアイヌ語辞典」

萱野茂

1996年 初版第1刷

三省堂発行

 

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戦前のアイヌの資料「教育参考 北海道アイヌ人情風俗一覧」

アイヌの風俗をイラストで描いた面白い一枚。

エールムという鼠踊や、熊祭、鯨踊、角力など、自然の中で生きるアイヌの人々の暮しと風習を伺い知る事が出来る貴重な資料。

 

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「炉辺叢書 アイヌ神謡集」 初版本

知里幸惠著

大正12年 初版

郷土研究社発行

 

さて皆様、2019年はどんな年でしたか?

古書象々にとっては、今年一年は例年に比べ、沢山の古本買取のご依頼を頂いた一年だったように思います。

皆様のご依頼あってのこの商売、本当にありがとうございました!!

2020年も引き続き、精一杯古本買取いたします!

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

それでは皆様、良いお年をお迎え下さい〜。

 

古本の出張買取のご依頼は、

古書象々買取専用フリーダイヤル 0120-313-002までお電話ください。

またメールでも承っております。

古書象々ホームページ 古本買取お問い合わせフォームより送信下さい。

年中無休で皆様のご相談をお待ちしております!

夏の思い出 ーフランク・ロイド・ライト設計、ヨドコウ迎賓館に行ってきましたー

こんにちは。

約4ヶ月ぶりの更新です。

久しぶりを通り越して、やめちゃったんじゃないか、と思われるほどのご無沙汰でございます。

さて、9月に入り、お天気荒れてますね。

台風などの災害、年々ひどくなっているような気がします。

昨年大阪もかなりやられましたので、千葉県の皆様、お気持ちお察しいたします。

本当に大変ですが、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

いつのまにか気がつけば夏、終わってしまいましたね。

今夏は、旅行などレジャー関係全く縁遠く、ずっと仕事をしていた日々でした。

もちろん、適当に休んではおりますが。

旅行気分を味わえたと言えば、そう、「ヨドコウ迎賓館」行って来ました。

束の間の非日常。

兵庫県芦屋市の六麓荘へ買取に行った帰り道に。

六麓荘の買取なんて、柄にもなく、笑。

買取中の緊張感を解きほぐすため、お昼は芦屋ラーメン 庵へ。

20年ぶりぐらいに食べましたよ。

さぁ、腹ごしらえ完了、いざフランク・ロイド・ライト設計の「ヨドコウ迎賓館」へ!

 

フランク・ロイド・ライトは、20世紀アメリカを代表する建築家。

大巨匠でございますが、日本でもいくつかの作品を残しています。

一番有名なのは、帝国ホテル。

このヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)は、帝国ホテルの設計で来日していた際、灘の酒造家 8代目 山邑太左衛門より依頼を受け、1918年設計。

フランク・ロイド・ライト1924年に帰国後、彼の弟子である遠藤新、南信らによって建設されたと言います。

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こちら、エントランス。

ライトらしい、幾何学的な彫刻を施した大谷石

入る前から感動が押し寄せます。

 

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目玉の一つである応接室の暖炉。

修復工事の際には、壁のペンキの素材や色を科学的な解析までして、当時のものに限りなく近いものにあわせていったそうです。

なんと、ヨドコウの前のオーナーが壁を青色に塗っちゃってたそうです。

(なんちゅうことするんやーー!)

修復工事に関しては、館内に設置のビデオでプロセスを全て見れます。

とても面白いので、寝ないで見てもらいたいです。笑

 

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窓枠のディテールは和洋折衷の上品なデザイン。

芸が細かい!

 

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照明、これどこかで販売してくれないでしょうか。笑

家具などは、館のイメージに合わせてあとから作られたものもありましたが、どれもこれもライトの遺志を引継ぐような、素晴らしい作品ばかりでした。

 

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天井の縁取り、ぐっときます。

機能性を考えつつ、妥協しない細部へのこだわり。

 

この日はあいにく大雨の日だったので、残念ながらバルコニーには出れなかったのですが、晴れていれば六甲を眺めることもできるそうです。

入場料500円。

お得感満載でしたー。

 

さて、当店では建築書を多数お取り扱いさせて頂いておりますが、最後に今回のヨドコウ繋がりでフランク・ロイド・ライトに関する建築書をご紹介。

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Architecture in detail 日本語版 / バーンズドール邸 / 設計:フランク・ロイド・ライト

1993年 初版 

帝国ホテルの設計を終え、帰国したフランク・ロイド・ライトアメリカでの再出発を意味する作品。

こちらの建築書に関するお問い合わせは、ホームページよりメールにて受付ております。

 

古書象々では、皆様からの建築書の買取を大募集中。

買取のご相談は、古書象々買取専用フリーダイヤル 0120-313-002までお電話下さい。

また、メールでのご相談は、古書象々買取専用お問い合わせフォームにご相談内容をご記入の上、送信して下さい。

皆様のご相談を心よりお待ちしております!

 

長文・拙文、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

ではまた次回〜。

『ヒトラーVSピカソ 奪われた名画のゆくえ』鑑賞〜そして、フェルメール展へ

お久しぶりのはてなブログ更新。

本日もスタッフZがお届けいたします。

さて、4月も下旬となり、ずいぶん暖かくなりました。

当店舗は明日木曜日よりまた営業ですが、そのままゴールデンウィークに突入し、4/25〜4/29, 5/1〜5月4日で営業いたします。(4/30, 5/5, 5/6がお休みとなります)

で、その前に少しリフレッシュも兼ね、ここ数日は文化活動三昧。

ドキュメンタリー映画ヒトラーVSピカソ 奪われた名画のゆくえ』を見に行って参りました。

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本作は、第2次大戦中のヨーロッパ、ナチス・ドイツユダヤ人画商の富裕層、各国の美術館などから略奪した美術品60万点のうち、今もなお10万点あまりが行方不明で未返還となっている現実、ヒトラー率いるナチスがおこなった「退廃芸術展」に象徴されるモダンアートへの弾圧などを、被害者遺族や専門家らの証言を集めその闇に迫ったドキュメンタリー映画

ヒトラーとその右腕ゲーリングがおこなった美術史上最悪の略奪行為はあまりに酷く、被害者や遺族の方々の悔しさ哀しみを思うと、私の稚拙なブログでは書き記すことはしのびなく、ここは割愛させていただきます。。

でですね、実は、この映画で最も私の興味をひいた人物がいます。

ハン・ファン・メーレンという男。

この男、贋作家なのです。

しかもフェルメールの。笑

メーレンは画家を志すも成功せず、独自の方法をあみ出しフェルメールの贋作を制作。

偽りのフェルメール作品「キリストと姦婦」という作品をナチスに売却するのです。

フェルメールの作品を手に入れたがったゲーリング(ほんとにこいつは私欲にまみれたブタ野郎!)を見事に騙し、贋作つかませたのだからアッパレです。

戦後、ニュールンベルグ裁判で死刑を言い渡されたゲーリングは、自死の前に贋作だったことを知らされるそうです。

そこでやはり気になるのは、いかにしてフェルメールの精巧な贋作を作り出せたか、という点。

映画での解説では、フェルメールの美しい絵肌を表現するために、絵に樹脂を塗り、炉で加熱し、あのつややかなマチエール、細かなひび割れなどを作り出したそうな。

また古めかしさを似せるために、17世紀の無名な絵画のキャンバスから絵具を削りとって使用し時代感を出したと言います。

今で言う、アンティーク加工というんでしょうかねぇ。笑

陶芸品の贋作作りでも、土に埋めたりしてわざと経年劣化してるように見せるみたいです。

ヴィンテージ風デニムを作るのにも、生地の表面を紙ヤスリでやすったり、破いたりしますし。(注:ヴィンテージ風デニムは贋作ではございませんが)

しかし、贋作制作に注力するそのエネルギー、その執念を自分の作品に費やせばちょっとは良い作品できそうな気もするのですが...どうなんでしょう? 笑

 

さて実を申しますと偶然にも、その翌日なんとフェルメール展に行って参りました。

(言い訳がましいですが、映画観たからということではなく元々予定していたので)

とにかく、人、人、人。

ほんとにフェルメール、人気です。。

そんな人混みの中でも、作品を観る上ではできるだけ新鮮な気持ちで先入観なく向き合いたい、そう思い、集中。

人をかき分け、間近で見たフェルメールは美しかった。。

あのメーレンが作りたかった素晴らしいマチエールを無事確認できました。笑

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ヒトラーVSピカソ 奪われた名画のゆくえ』も『フェルメール展』も、会期は残りわずか、こんなブログで興味が沸くかどうか恐縮ですが、気になる方はぜひ。

ヒトラーVSピカソ 奪われた名画のゆくえ』はシネリーヴル梅田にて、

フェルメール展』は大阪市立美術館にて開催中です。

 

さて『ヒトラーVSピカソ 奪われた名画のゆくえ』でも触れられるナチス・ドイツのモダンアートへの弾圧。

ナチスに「退廃芸術」と烙印を押され迫害を受けた沢山の芸術家たちの作品集を古書象々でも多数お取り扱いいたしております。

その中で今日はこちらの書籍をご紹介。

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バウハウス叢書 全16巻揃
1919年、ドイツ・ワイマールにてバウハウス設立。

ナチスの弾圧、戦火をくぐり抜け、今年でバウハウス100周年。

美術・建築・工芸の分野で今もなお多大な影響を与え続ける。

 

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エル・リシツキー EL LISSITZKY: Life, Letters, Texts

エル・リシツキー(1890-1941)は、ユダヤ系ロシア人の画家、デザイナー、タイポグラファー、ブックデザイナー、建築家と、様々な顔を持つロシア・アヴァンギャルドの代表的な存在。

20世紀のグラフィックデザインに多大な影響を与えた。

 

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カンディンスキー著作集 全4巻揃

抽象絵画創始者とされ、美術理論家でもあったカンディンスキー

その著作をまとめた全集。

 

いずれも古書象々ホームページ「象々の本棚」にてお取り扱い中です。

ぜひご利用下さい。

 

古書象々では、美術書・建築書・工芸本に関する古本の買取大募集中です。

出張買取はもちろん、店頭への持ち込み買取、他府県のお客様にもご利用頂ける宅配買取も実施しております。

買取のご相談は、0120-313-002までお電話下さい。

メールでのお問い合わせは「古書象々ホームページ:お問い合わせフォーム」よりご相談内容をご記入の上、送信下さい。

皆様のお問い合わせ、お待ちしております!

本日より「民俗学と郷土玩具」特集

お久しぶりのはてなブログ更新。

今回もスタッフZがお届け致します。

さて、、ブログ更新、3ヶ月半も滞っておりました。。

この間に、師走が過ぎ、お正月が過ぎ、節分も過ぎ、バレンタインデーも過ぎ、と、イベント目白押しで、何かしら記事書くタイミングもあったろうに...

すみません、決してさぼっていたわけではございませんので。。

 

民俗学と郷土玩具」特集

さて今日は、古書象々店舗特集コーナーにて本日より始まった、特集「民俗学と郷土玩具」をご紹介いたします。

今年、平成が終り、とうとう元号が新しくなるということで、昭和生まれの我々も、完全に古い人間になってしまいますね。

「新人類」とは良く言ったもので、私が20歳そこそこの頃は、我々世代も勿論「新人類」と言われたものでした。

「新しい人類」「新しい人種」と皮肉るほど、その世代間のギャップの溝は絶対埋まらない、全くかけ離れた感性を持つ者。。

昨今は、ゆとり世代やなんやと言い方変えて言っておりますが。

逆に考えると、これからの新元号生まれの新しい世代からすれば、我々昭和世代は、「明治生まれ」に相当するぐらい、爺婆となるわけでして。。

と、まぁ、話を本題に戻しますが、今の若い世代やこれからの新元号世代は、まさにネットやゲーム、AIの時代、宇宙の人々という訳でして、今回古書象々では、そんな世代が全く興味を持たないであろう特集をしてやろう、ということです。はい。

最近のTVのワイドショーなどを見ておりますと、やれハラスメントがどうのこうの、コンプライアンスがどうのこうの、今まではOKやったけど今の時代は許されないのよどうのこうのと、体罰、差別発言、ちょっとした失言まで、完全アウト!

 んんーーーー、、、、いつからこんな時代になりましたっけね...

もちろん、当方も平和主義者ですので、上記暴力的な事柄につきましては、反対でございますが、なんか、世の中、真面目でなくては許されないみたいな空気、正直、息苦しく感じるのを通り越して、辟易しております。

さて今回特集させて頂きます「民俗学と郷土玩具」特集では、ご高覧頂いた皆様に「土着」「風土」「郷土」「日本の里山」など、沢山のキーワードを拾って帰って頂ければ、と思っております。

勿論その中には、「民俗」とは切っても切れない差別や蔑視、現在タブーとされている事柄もあると思います。

でも元来それは、人間が生きて来た道、日本が歩んで来た道、本質ですからね、目をそらしちゃいけません。

昨今の流行りや風潮とは真逆の事を、これからの若い世代の方々に少しでも興味を持って頂けたら、当方も商売が少しは楽になるのかなー、笑、なんて思っております。

そしてそれを結構可愛く、ライトな感じで特集していますので、ぜひこの機会にご覧頂ければと思います。

ちなみに当店の特集は、始まりは突然、最終日は決めていません。

気が済んだら替える、というスタンスでやっておりますので、お時間ございます時にどうぞ。

さて、特集コーナー以外にも、全国の土人形や土鈴などの郷土玩具が沢山ございますし、本棚の中にも素晴らしい書籍たちが眠っておりますので、棚の中身まで隈無く見て頂けたら幸いです。

皆様のお越しを心からお待ちしております。

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「民俗学と郷土玩具」特集のお知らせ記事はこちら

 

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昭和のかわいい古き善き雑貨もたくさんございます!

作家ものの貴重な土鈴も多数お取り扱いしております!

 

郷土玩具・土鈴の通販は<古書象々ホームページお問い合わせフォーム>より承っております。

 

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古本の買取は大阪の古書象々まで 

古本出張買取・持ち込み買取・宅配買取は大阪の古書象々へお気軽にご相談下さい。

民俗学や郷土玩具に関する古本、買取いたします。

また、建築書や現代アート、デザイン書や写真集、図録や評論などの単行本など、美術全般の古本も買取いたしておりますので、いつでもお気軽にご連絡下さい。

お電話は、0120-313-002まで。

メールでのご相談は<古本出張買取古書象々ホームページお問い合わせフォーム>より

送信下さい。

皆様のお問い合わせ、お待ちしております!

『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』を観賞 〜その時代を語る本たち

こんにちは。

古本出張買取でおなじみの大阪・古書象々です。

本日もスタッフZが投稿いたします。

今日から11月。

昨日まで世間の一部分では欧米の慣習「ハロウィン」なるものにうつつを抜かし、大騒ぎしていたそうですが、一日過ぎればあっという間に熱も冷めて、世の中は何事も無かったような空気で11月が始まりました。

さて、そんな昨日は店舗の方もお休みで、午前中は空振りの出張買取が1件。

さー、余った時間を有効に過ごそうと、久しぶりに映画館へ。

シネ・リーブル梅田にて上映中の『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』を観て参りました。

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ペギー・グッゲンハイムは、アメリカの大富豪グッゲンハイム家に生まれながら、一族の格式ばった世界が嫌で、従兄弟が経営する「サンワイズ・ターン」という書店で働き始め、人生で初めて芸術というものの素晴らしさに触れます。

父がタイタニック号に乗船し亡くなったことで、遺産を相続、渡欧し、パリやロンドンで芸術家たちと交流を持つことになります。

その頃、パリは世界の芸術の中心地。

今でこそピカソマティスなど、モダンアートの大家たちの作品はものすごい値段が付きますが、当時は全然安くて、ペギーは少しの元手でたくさんの作品を買い、世界でも有数の現代美術のコレクター、芸術家たちのパトロンとなります。

特にシュルレアリストとの出会いは、ペギーにとって特別なものであったようです。

アンドレ・ブルトンやダリ、マン・レイマックス・エルンストマルセル・デュシャン...e.t.c.

第二次世界大戦後、多くの芸術家たちがヨーロッパからアメリカへ亡命し、NYへ拠点を移したのも、ペギーの協力があったからこその事だったようです。

その後、NYが芸術の中心地となっていく中で欠かせない存在、「抽象表現主義」を生み出したジャクソン・ポロックを見出し、パトロンとなって彼を育てたのも、ペギー・グッゲンハイムでした。

映画ではペギー・グッゲンハイムの生い立ち、結婚、私生活など、アートに生き、終の住処となるヴェネツィアまでの人生を辿っていきます。

ペギー・グッゲンハイムの蒼々たるアートコレクションとアーティストたちの当時の映像などが存分に味わえ、久しぶりに満足度100%といった内容の作品でした。

この映画の中で、わたくし、知らなかった事実などもあって、興奮しすぎて映画の途中、なんども声を出してしまいそうになるのを押さえながら観ていました。笑

例えば、マックス・エルンストとペギーが結婚していたとか、皆さん知っていました?

あと、ロバート・デ・ニーロの両親が画家で、ペギーの画廊で個展をしていたとか。。

(ネタバレですが、デ・ニーロのインタビューもあり)

いやはや衝動的に観に行った割には、学びも多くて面白い、「当たり」の一作になり、本当に良かったと思います。

 

さて、本投稿『....〜その時代を語る本たち』とわざわざ題したのですから、この映画にも少しまつわる本をご紹介していこうかと思います。

まずはこちら、「Irving Penn: Photographs a Donation in Memory of Lisa Fonssagrives-Penn」です。

映画の途中、マルセル・デュシャンマックス・エルンスト、ドロテア・タニングの写真が出て来るのですが、それが最近入荷したばかりのこの写真集に収録されているアーヴィング・ペンのポートレートでした。

めちゃくちゃかっこ良く、店頭でも広げてご覧頂ける様に展示していた写真でした。

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マックス・エルンストとドロテア・タニング。↑

アメリカに亡命したシュルレアリストたちをNYで1940年代に撮影したんですね。

やはりアービング・ペンは別格、と思える格好良い写真集です。

その他、ヴォーグのフォトグラファーだったアーヴィング・ペンならではのモード写真や、モロッコなどのボヘミアンたちのポートレートなど、素晴らしい作品の数々を収録。

ホームページにもアップしております。

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Irving Penn: Photographs a Donation in Memory of Lisa Fonssagrives-Penn

 

次にご紹介するのは、「アリス・B・トクラスの自伝 わたしがパリで会った天才たち」。

まさしくパリの英雄時代、中心人物だったガートルード・スタインも映画で触れられていました。

ペギーもやはり、スタインを意識し、どこか憧れていたのでしょう。

そのスタインが共に生活をしていた秘書、アリス・B・トクラスが書いた自伝、というかたちで綴った一冊です。(実際はスタイン著)

こちらは久しぶりの再入荷。

店頭にて販売いたしております。

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そして最後、この夏、文庫化されたばかりの原田マハ「暗幕のゲルニカ」

みなさんもご存知のピカソの代表作「ゲルニカ」にまつわるアート・サスペンス。

1937年のスペイン・ゲルニカ空爆から1945年の終戦までのピカソが生きた時代と、9.11テロが起こった2001年のNYが交差し、物語が進んでいきます。

ゲルニカ」制作からパリ万博、戦時中の苦難を乗り越え、ニューヨーク近代美術館へと「ゲルニカ」を亡命させていく下りは、この映画でペギーの一大コレクションをヨーロッパからアメリカへ送り出す作業を彷彿とさせます。

また、戦時中ナチスがおこなったモダン・アートへの弾圧「退廃芸術展」もこの作品で触れられています。

「暗幕のゲルニカ」は店頭・Amazonにて販売中です。

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まだまだご紹介したい本は沢山あるのですが、今日はこのぐらいで。。

宜しければ、ホームページやSNS(ツイッター・インスタグラム・フェイスブックやってます)に投稿した書籍もご覧頂ければ幸いです。

アート関連、建築書、写真集など、多数お取り扱いいたしております。

皆様のご利用をお待ちしております!

 

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古本出張買取は大阪の古書象々へお気軽にご相談下さい。

建築書や現代アート、デザイン書や写真集、図録や評論などの単行本など、美術全般の古本買取ります。

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送信下さい。

皆様のお問い合わせ、お待ちしております◎

古本出張買取の古書象々、現代アートの書籍が多数揃いました

古本出張買取でおなじみの大阪北浜の古書象々です。

さてこの度、はてなダイヤリーが終了するということで、<素敵な買取!古書象々の古本買取案内記>も、無事はてなブログへの移行が完了し、ページデザインも一新され、リニューアルいたしました! 

すごいスッキリとした、素敵なページを作って頂いて、感謝感激でございます。

 

さて、移行後初めての第一弾ブログということで、古書象々店舗の特集コーナーにて展開中の「現代アート特集」をご紹介しようと思います。

先日入荷したてホヤホヤの現代アートの図録に加え、ジャクソン・ポロックやウィレム・デ・クーニング、バーネット・ニューマンなど抽象表現主義の作品集などもあり。

 

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またこちらの特集コーナーだけでなく、本棚にも現代アートに関する書籍は多数ございますので、ご来店の際は面陳本以外にも、本棚までゆっくりご覧頂ければ幸いです。

さて、これらの書籍は、古書象々ホームページ「象々の本棚」でも一部ご覧頂けます。

今日はそこから何点かご紹介したいと思います。

 

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ジェームズ・タレル「未知の光へ」

水戸芸術館現代美術センター図録

 

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クリスチャン・ボルタンスキー展 水戸芸術館現代美術ギャラリー図録

 

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ジャクソン・ポロック Jackson Pollock作品集

 

まだまだご紹介したい書籍はたくさんございますが、今日はこのぐらいで。

ご興味ございましたら、ぜひお気軽にご来店下さい。

皆様のお越しをお待ちしております!

 

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古本出張買取は大阪の古書象々へお気軽にご相談下さい。

建築書や現代アート、デザイン書や写真集、図録や評論などの単行本など、美術全般の古本買取ります。

お電話は、0120-313-002まで。

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送信下さい。

皆様のお問い合わせ、お待ちしております◎

ブライアン・ワイルドスミスの絵本特集

お久しぶりの投稿でございます。
今日から9月。
しかし、まー、今年は天候に左右される一年なのでしょうか。
6月に大阪北部地震があり、7月は梅雨がいよいよ明けるという段になっての大雨。
それも尋常じゃ無い大雨。
梅雨が明けたらいきなりの猛暑で、身体的にも精神的にも変になりますよねー。
そして、9月1日の今日は台風の影響で雨やら雷やら。。
お店も少なからず影響あります、はい。
ほんと、どうにかしてもらいたい、と言っても自然には逆らえない。
開き直って、のんびりいきたいところですが、そうも行かない今日この頃。。
天候は誰しもが共通の悩み、愚痴っても仕方がありませぬ。。

さて、そんな秋の始まり、悩みを吹き飛ばし、清々しく迎えるにあたって、素敵な絵本の特集から始めようと思っています。
先日入荷した、ブライアン・ワイルドスミス(BRIAN WILDSMITH)の絵本を全面に押し出して、特集コーナーで展開いたしました!

一冊一冊、グラシン紙に包んでいるので、画像で見るとなんだかボヤッとしていますが、本当はこんな感じです。
色彩豊かなブライアン・ワイルドスミスの絵本をご覧下さい!


PUZZLES:1970年初版 OXFORD UNIVERSITY PRESS発行


SQUIRRELS:1974年初版 OXFORD UNIVERSITY PRESS発行


THE OWL AND THE WOODPECKER:1971年初版 OXFORD UNIVERSITY PRESS発行

1960年代、70年代のOXFORD UNIVERSITY PRESS発行の初版本などが並んでいます。
また、当店では海外の絵本作家のヴィンテージ絵本など、レアな絵本もございます。
ぜひ一度この機会にご来店頂ければ幸いです。
来店したくても遠くて行けない、というお客様には、ホームページより通販も可能です。
「象々の本棚」に掲載されている商品、または、SNS(インスタ・ツイッターフェイスブックやってます)でご紹介した商品につきましては、ホームページのお問い合わせフォームからメールにてご連絡頂ければ通販可能です。
ぜひご利用下さい!

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当店では、美術書・建築書・デザイン書・海外絵本・版画・民藝品・郷土玩具など、出張買取強化中!
お引っ越しや断捨離、遺品整理に至るまで、蔵書のお片づけの際は、ぜひ当店までお譲り下さい。
買取のご相談は、フリーダイヤル 0120-313-002 またはメールで受け付けております。
メールでのお問い合わせはこちら→<ホームページお問い合わせフォーム>

皆様のお問い合わせ、お待ちしております!